ホームインスペクションのお役立ち情報!新築住宅でも必要な理由や依頼先の選び方などをご紹介

ホームインスペクションとは住宅診断のことを言います。
住宅に精通したホームインスペクターが利害関係のない立場から住宅を分析し、劣化の状況や欠陥の有無などを判断します。
改修すべきポイントなどを報告していき、住宅の安全を守る役割を担うことになります。
日本でも今や珍しくありませんが、アメリカではすでに8割ほどの家においてこの診断が実施されています。
日本では2018年4月からこの制度の説明が義務化されました。
ホームインスペクションのお役立ち情報!新築住宅でも必要な理由や依頼先の選び方などをご紹介
新築で建てた住宅がどのくらいの状態を保っているのか気になる方も多いかもしれません。
そこでお勧めなのがホームインスペクションを利用することです。
ホームインスペクションとは平たく言うと住宅診断のことであり、第三者的視点からアドバイスなどを受けることが出来ます。
住宅に長く住み続けたいという方にとっては非常に有意義なお役立ち情報です。
昨今では災害リスクについての説明を受けられることが人気へとつながっています。
新築住宅でもホームインスペクションが必要な理由とは?
ホームインスペクションは中古住宅に行なうというイメージを持たれることもありますが、新築だからこそ必要な選択でもあるのです。
というのも新築住宅の中には、欠陥を抱えている物件や図面と異なる仕上がりになっているケースがあるからです。
そういった時のために新築には保証が付けられていますが、ただ、保証が必ずしも適用されるとは限りません。
保証対象外の欠陥だったり、あるいは販売会社が瑕疵を認めなかったりすることもあるからです。
実際、業者に対応をしてもらうことができず、裁判にまで発展するケースもありますし、夢のマイホームでの生活スタートが大きく躓いてしまうことになりかねません。
そのようなトラブルを回避するという理由でも重要なのが、ホームインスペクションです。
もし契約前なら購入をせずに済ませることができ、第三者に介入をしてもらうことでトラブルも解消しやすくなるはずです。
安心をして暮らし始めるためにも、積極的な住宅診断が推奨されます。
新築ホームインスペクションで調査する内容
新築住宅のホームインスペクションは、床下の基礎から屋根まで多岐にわたります。
まず基礎はひび割れがないか、仕上げ材の剥離がないかなどの観点でチェックします。
外壁もひび割れが大切な調査内容であり、腐食や浮きなども確認します。
水を遮るシーリング材に破断がないかもチェック項目です。
屋根は表面から確認できることと、その下の防水層の調査もあります。
まず屋根材の腐食や欠損、ズレなどを見ます。
それらがあれば雨から建物を守る機能が損なわれますから必要です。
防水層の破断と水切り金属部のサビや腐食を見ることも重要です。
屋根の一部とされることもありますが、軒裏もトラブルが多い箇所です。
漏水跡や浮き、はがれなどを見逃すわけにはいきません。
ここにある換気口の状態も見る必要があります。
雨樋もトラブルが多い点であり、ここのひび割れや詰まりなどもホームインスペクションの調査内容です。
外構だとブロック塀の強度や門扉の建て付けなどが重要です。
さらに玄関ポーチ周辺の仕上げもチェック項目となっています。
新築住宅でホームインスペクションを依頼するメリット
新築住宅だからこそホームインスペクションを依頼することで、自分が所有する不動産の価値向上にもつながり、知らなかった事も理解できる場面が出てきます。
自分では判断がつかない瑕疵についてもホームインスペクションを利用すれば発見できたり、施工会社に対しても有利に働くことが多いメリットのある依頼です。
ホームインスペクションと言っても診断する場合、精密機器や工具が一通り必要になりますので、それを全て自分で買うのもかなりの出費になり、もしかしたら一回しか使わない機器を買う羽目になってしまうかもしれません。
その点においても診断依頼をするメリットはあるのではないでしょうか。
診断する側は見るところが根本的に違います。
隠ぺいされている設備、隠れてしまい見えない部分などを細かくチェックして行きます。
かなりの項目をチェックしないと解答が出せない内容です。
今までの見てきた物件数でここがいつも弱いところとかを熟知しているので、見逃しはありません。
新築ホームインスペクションを実施すべきタイミング
新築住宅のホームインスペクションを実施すべきタイミングについて悩んでいる方は多いかと思いますが、完成済みの建売住宅であれば売買契約締結前に依頼するのが最もおすすめです。
万が一住宅に瑕疵や欠陥があったとしても、契約前に実施すれば購入を中止することができます。
契約後でも手遅れではなく、引き渡し前に実施して補修箇所を明確にできれば、建築会社に補修してもらってから引き渡しを受けることが可能です。
建築途中の建売住宅の場合も、基本的には契約前に調査を依頼するのがおすすめです。
建築途中にホームインスペクションを依頼すれば、完成後では確認できない部分までチェックしてもらえるとともに、調査結果を購入の判断材料のひとつにすることもできます。
建設前の新築住宅の場合は、契約後に工事が開始されてから実施するのがベストです。
工事開始後に依頼すれば、完成まで複数回にわたって調査することができるため、瑕疵や欠陥を早い段階で把握することができます。
新築ホームインスペクションは売主に断られるケースがある
ホームインスペクションを行うためには持ち主の同意を得ることが必要ですが、新築住宅を購入する場合にはその実施が難しくなるケースが少なくありません。特に多いのは、新築であるために売主がその実施を断ってくるケースが比較的多いことです。 多くの住宅メーカーでは自社で安全性や耐久性等を独自の基準で評価しており、これをもとに様々な補償等を設定していると言うケースが多くなります。これに対しホームインスペクションを行って自社の評価と異なってしまった場合、その影響は非常に大きなものとなる場合が少なくありません。保証の内容の見直し等が発生する場合もあり、企業の利益計画にも影響を及ぼしてしまうことが多いものです。 しかし、ホームインスペクションは住宅の価値を客観的に評価する重要なものであるため、可能な限り行うことが良い方法となります。断られる場合には様々な問題を含んでいると推測されかねないため、このような場合には契約自体を見直すことも大切です。
新築ホームインスペクションを断られた際の対処法
近年、マイホーム購入時にホームインスペクションを依頼する方が増えていますが、新築住宅の場合をハウスメーカーや不動産会社から拒否されることがあります。新築住宅の売主がホームインスペクションを拒否するのは、購入中止を避けたい、引き渡しまでの時間を短くしたい、第三者検査を実施しているから不要といった理由があるためです。 売主から新築ホームインスペクションを断られた場合の対処法としては、まず購入中止が挙げられます。どれだけ熱心に説得しても応じてもらえない場合、専門家による調査が入るとまずい理由がある可能性があるため、ハウスメーカーや不動産会社を変えることを検討しましょう。契約前であれば、損失が出ることもありません。 また、契約してしまったという場合は、引き渡し後に実施するという手もあります。新築住宅の場合、売主に10年館の瑕疵担保責任が義務付けられているため、引き渡し後に調査を行って不具合が見つかったとしても補修請求することが可能です。ただし、引き渡し後は修繕できる範囲が限られる場合もあるので、契約前に引き渡し後に見つかった不具合にどこまで対応してくれるのかを十分に確認しておくことが大切です。
新築ホームインスペクション当日の流れ
新築のホームインスペクションの流れとしては、国土交通省が定めた基準で検査を行うことになってます。 新築木造の戸建て住宅ですと、50項目くらいの検査を行い、検査報告書としてお渡しするようになってます。 検査報告書には、現場写真とチェックシートの項目に対しての回答が記載され、具体的なアドバイスをしてもらえます。 売主様や買主様にわかりやすく建築業界用語を簡単な言葉で記載されてます。 ホームインスペクションをする目的では、新築の住宅なので欠陥のない住宅にすることです。 宅地建物取引業法が改正されて、業者はお客様へ建物状況調査の内容を説明をすることが義務になってます。 プロの目で検査をすることになりますので、住宅に問題がないかチェックをして事前に把握することができます。 新築ではありますが、引き渡しが行われた時にトラブルをなくすために行ってます。 一般的な木造では、チェックする場所が決まってることから、速やかに作業を進めることができます。
新築ホームインスペクションの所要時間
新築ホームインスペクションの所要時間は、様々な要因で変動しますが延床面積が100平米の木造2階建て住宅であれば2時間から2時間30分ほどが目安です。ただし、これは基礎・外壁・軒裏・屋根の中で目視できたり手が届いたりする範囲の調査に要する時間で、検査担当者が床下や屋根裏に進入する調査時間は含まれません。新築ホームインスペクションでは、床下や屋根裏に検査担当者が進入する調査はオプションとなっています。床下や屋根裏の調査には時間がかかるので、オプション調査を行うとトータルで3時間30分ほどを要するのが一般的です。 なお、新築ホームインスペクションの所要時間は、建物の延床面積や指摘事項の数、検査担当者のペースなどに左右されます。そのため、延床面積が100平米の木造2階建て住宅であっても、調査に4時間以上かかる場合もあります。また、ホームインスペクション当日は特別な事情がない限り立ち会うべきなので、検査当日はスケジュールに余裕を持たせておきましょう。
新築ホームインスペクションを依頼する際に必要な書類
新築ホームインスペクションを依頼する際には、契約書や取引状況を示す資料を用意しておくことが大切です。鑑定を行う場合にはその情報に基づいて実際の住宅が契約通りに様々な部分の施工が行われているかを確認することが中心となっており、特に注文住宅の場合は契約に基づいた設計通りの施工が行われていることが重要な要素となるためです。 実際の契約の内容と実際の施工が確実に一致しているかをチェックすることがホームインスペクションのポイントであり、そのためにこれらの内容が分かる書類を準備しておくことが大切です。契約内容によってはその契約の前提が崩れてしまうと言うことにもなりかねないため、その確認を確実に行うことが重要なポイントとなっています。 ホームインスペクションは様々な目的で行われることも多いのですが、その目的により用意すべき書類が変わることも少なくありません。また目的によって様々な確認の要素が変化することもあるため、これを事前に決めておくことが効率的にホームインスペクションを行う方法です。